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2022年10月15日のアップデートで、HTTPS化通信に改善が施されました。
結論からいうと、TLS1.3になりHTTPS通信が速くなりました。
ただし暗号化通信部分が最適化されただけで、通信方式自体が高速になるHTTP/2対応まではされていなかった為、HTTP通信と比較すると理論的にはまだ遅い気はするのですが、サーバのキャッシュ具合やTLS1.3の0-RTT技術により、HTTPサーバと同等か下手したら逆転している可能性すらありそうです。※環境や体感で左右される部分もあります。
まぁ、セキュリティを考えて公式が強制HTTPS化した経緯もありますし…
どちらも試してみて速度差があまりないようでしたら、今回の対応を機に皆さんもHTTPSへ移行しても良いと思います!
ということで、今回は2022年10月15日のアップデートについてのお話です。
10月15日アップデートの変更点
SSL化(HTTPS化)の細かいことは、前回の記事で説明していますので、
今回は変更点だけピックアップした記事になっています。
恐らく多くの人に恩恵があるので、ぜひ設定してもらいたいのですが、
なんで良くなったかの説明が不要な人は、下のボタンから設定方法に飛べるようにしておきました!
暗号通信手段が TLS1.2→TLS1.3になった
前回記事に続き、また新しい名称をだして…すみません。
このTLS1.3というのは、暗号化通信のやり取りを指したもので「Transport Layer Security」の略です。
略されていなければ単語から何となくイメージできるかもしれませんね。
そして、後ろの1.2、1.3というのはバージョンを指しており、数字が高くなるにつれ最適化されていると思って良いです。
中でも通信速度…というか応答速度はかなり改善されており、PCとサーバ間の暗号化通信では、
「通信するよー、いいよー、暗号だよー、いいよー、鍵はこんなだよー、いいよー、・・・」
みたいな感じで、互いに応答しあってから通信を開始するハンドシェイクというやり取りがされているのですが、
TSL1.3ではこれの応対回数が減っており、余計な工程が省略されるので通信が速くなります。
あと『一度接続が確保された相手には、ハンドシェイク自体をすっとばす』0-RTT(Zero Round Trip Time)という技術があって、「さっき暗号通信したから同じように解読できるよな?今度から手順全部すっとばしてデータ送るからよ!!」みたいなこともできるのですが、ゲーム画面をリロードした感じでは多分これもしていると思います。リロード暗転からの応答速度が爆速になってますし多分。
この対応は、セキュリティレベルを若干下げることにも繋がるのですが、サーバ側で対策は色々やってると思います。
という感じで、TLS1.3になったことによって、速度と応答速度が改善される結果となりました。
ので、みんな移行しよう!
TSLのバージョン確認方法
ブラウザがChromeであれば、簡単に確認ができます。
確認したいページで『F12キー』を押下すと、ChromeDevToolsという開発者モードを開けるので、
上部タブから『セキュリティ』を選択して表示される内容からTLSのバージョンが表示されます。
※中程下の『接続-安全な接続設定』欄にTLS1.3の記載があります。
HTTP/2 には対応していませんでした
SSL化(HTTPS化)による恩恵の目玉ともいえるのが、高速通信が可能なHTTP/2プロトコルへの移行なのですが…
2022年10月15日のアップデートでも対応はされていませんでした。
2022年10月15日現在プロトコル状況
ほとんどの通信でプロトコルhttp/1.1を使用しています。
まー、更に次世代のHTTP/3も控えていたり、技術的に賛否両論ありますから慎重にならざるを得ないのだと思います。
まだ通信が速くなる余地があると思って楽しみにしておきましょう!
HTTP/2での高速化については前回記事でまとめておりますので、よかったらご参考ください。
※HTTP/2に対応した際の速度例とかを紹介しています。
HTTPSの設定方法
現時点では、ユーザー側に「HTTP」と「HTTPS」のどちらにするかの選択を委ねられています。
ここまで速くなったなら個人的にはもう対応しても良いかなーと思っています。
設定は簡単なので、ぜひ試してみてください!
コメントはお気軽に!